なぜ「一鶴 横浜西口店」はこれほどまでに人々を惹きつけ続けるのでしょうか。その背景には、1952年(昭和27年)に香川県丸亀市で創業した一鶴の歴史と、妥協なき製法へのこだわりが存在します。
創業者の近藤昭二氏・香代子氏夫妻が、米軍の映画館で上映されていたハリウッド映画に登場するローストチキンを観て着想を得たのが、骨付鳥の原点とされています。当時としては極めて珍しかった特注の高温オーブン釜を導入し、約300度もの高熱で一気に蒸し焼きにする調理法を確立しました。この技法により、肉本来の水分と旨味を完全に閉じ込めつつ、皮を極限まで香ばしく焼き上げることが可能となったのです。
現在、一鶴は香川県内(丸亀・高松)に数店舗、関西圏(大阪)に3店舗を展開していますが、東日本・関東圏ではこの横浜西口店が唯一の直営実店舗です。フランチャイズによる安易な全国拡大を選ばず、職人の焼き技術と品質管理を徹底して維持するために直営展開に絞り込んできた姿勢こそが、希少性と高いブランド価値を保ち続けている本質的な理由と言えます。