実際に黒い看板の店舗を利用した人々の間では、どのような反響が起きているのでしょうか。SNS上の書き込みや知恵袋での相談事例、現場での利用動向を観察すると、黒松屋の評判と口コミには明確な二面性が見えてきます。
まず圧倒的に好意的なのが、女性客や若年層のソロ客層です。「以前の松屋はカウンターに男性がぎっしり並んでいて入りづらかったが、黒看板の店はカフェのような木目調でパーテーションもあり、周囲の視線を気にせず食事ができる」「スマホの充電をしながらゆっくり定食を食べられるのがありがたい」といった声が目立ちます。給水機でお茶や水を自席へ持ち込み、液晶モニターに食券番号が表示されたら受取口へ向かうシステムは、対人コミュニケーションを最小限に抑えたい現代の利用動向に合致しています。
一方で、従来のU字カウンターに慣れ親しんだ古くからの常連層からは、戸惑いの声も聞こえてきます。「席に座っていれば店員がお茶を出してくれ、目の前に丼が置かれた昔のスタイルの方が断然早かった」「荷物を持ったまま受取口と席を往復するのが億劫」といった意見です。セルフ化に伴い、混雑時の提供スピードや動線の交錯に対する不満が一部で散見されるのは、変革期ならではの摩擦と言えます。