どれほど巧妙なサウンドギミックを施そうとも、核となる言葉が貧弱であれば人の心は掴めない。フロントマン・山口一郎が紡いだ歌詞は、文学的な陰影を帯びながらも、一度聴けば口ずさめる不思議な引力を持つ。「夜の深さに潜る」というモチーフは、情報過多に疲弊した現代人の夜間心理と不気味なほど共鳴した。
激変を続ける音楽産業の荒波の中で、サカナクションが提示した「良質な音楽は決して消費され尽くさない」という事実は、制作側にとっても大きな希望だ。アルゴリズムが支配するデジタル市場において、真に研ぎ澄まされた表現は時間を飛び越えて発火する。夜の帳が下りるたび、スマートフォンの光の中で踊り続ける人々の熱狂は、まだまだ冷めそうにない。 (出典: サカナクション 夜の踊り子 バズっ た理由(Yahoo!ニュース))
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