『リリィ・シュシュのすべて』あらすじと結末解説|なぜ星野は刺されたか

『リリィ・シュシュのすべて』あらすじと結末解説|なぜ星野は刺されたか

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舞台は広大な田園が広がる地方都市。中学2年生の蓮見雄介(市原隼人)は、架空のカリスマ女性シンガー「リリィ・シュシュ」の信奉者であり、ファンサイト「リリフィリア」の管理人「フィリア」として、日々の鬱屈をネットの掲示板に吐き出していました。雄介は同じクラスで優等生だった星野修介(忍成修吾)と同じ剣道部に所属し、親友同士として穏やかな友情を育んでいました。

しかし、夏休みに仲間たちと決行した沖縄旅行がすべての歯車を狂わせます。現地で星野は二度の命の危機に直面し、精神的な激震を経験。2学期が始まると星野の態度は豹変し、かつて自分をからかっていた不良グループを暴力で屈服させ、学校の頂点に君臨する怪物へと変貌を遂げます。その矛先は、最も身近にいた蓮見へと容赦なく向けられました。

蓮見は星野のパシリ(奴隷)へと転落させられ、CDショップでの万引きや恐喝の実行犯を強いられます。星野の暴力はさらにエスカレートし、同級生の津田詩織(蒼井優)に中年男性との援助交際(売春)を強要。蓮見はその監視役として、詩織がホテルに入る姿を見届ける屈辱的な役割を与えられます。互いに傷を抱え、痛みを共有する蓮見と詩織でしたが、詩織の心は限界を迎えていました。蓮見が連れて行ったカイト(凧)の舞う丘で「空を飛びたい」と呟いた詩織は、その直後、高圧電線の鉄塔から身を投げて自ら命を絶ちます。

星野の悪意は、孤高のピアノの才能を持つ少女・久野陽子(伊藤歩)にも向けられます。星野は蓮見を脅して久野を人気のない廃墟へ呼び出させ、仲間たちに集団暴行(レイプ)させました。絶望に沈むかと思われた久野は翌日、頭髪を全て剃り落とした丸刈り姿で毅然と登校し、星野の暴力に屈しない無言の抵抗を示します。

居場所を完全に失った蓮見の唯一の拠り所は、掲示板で深い精神的共鳴を交わしていたリスナー「青猫」の存在でした。やがて東京・代々木で開催されたリリィ・シュシュの復活ライブ会場で、蓮見と青猫は初めて対面する約束を交わします。しかし、会場前の群衆の中でリンゴを掲げ、「青猫」として現れた人物は、自らを地獄に突き落とした元凶・星野修介でした。 (出典: リリィ シュシュ の すべて あらすじ(Yahoo!ニュース))

絶望

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中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。