テレビ史における彼の功績は民放にとどまらない。NHK大河ドラマ『風と雲と虹と』で演じた平将門役は、平安中期のアナーキーな英雄像を力強く表現し、大きな話題を呼んだ。武士の源流となった平将門の泥臭くも圧倒的なエネルギーを、持ち前の気品を保ちながら演じ切った手腕は流石というほかない。
現在、これらの貴重な名演はNHKオンデマンドなどの配信サービスや各種アーカイブ映像を通じて、若い世代の映画・ドラマファンにも広く再発見されている。画質がデジタルリマスターされたことで、彼の細やかな目の動きや吐息のようなセリフの抑揚までが鮮明に蘇り、新たな感動を呼んでいるのだ。