では、店舗網縮小の先に残る店舗やサービスはどこへ向かうのか。その答えの正解例として機能しているのが、文化の発信地として確固たる地位を築いた「代官山T-SITE」に代表される大型フラッグシップ店舗である。ここでは単なる商品の陳列ではなく、専門コンシェルジュによる提案や質の高いライフスタイル体験が提供され、集客力を維持している。
一方で、マニアックな映画作品や配信未解禁の旧作アニメ、廃盤CDの需要をしっかりと受け止めているのが宅配レンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」だ。ネット配信ではカバーしきれない膨大なアーカイブ資産を活かし、コアな映画ファンや音楽リスナーの駆け込み寺として独自のポジションを確立している。リアル空間の「体験価値」とネットの「ロングテール需要」、この両輪に絞り込むことで、残存するリソースの最適化が進む。