なぜこの楽曲は、誕生から時を経た今なお古臭さを感じさせないのか。その理由は、極限まで計算し尽くされたソングライティングにある。90年代アニソン特有のドラマチックな展開をベースに持ちながら、ヨーロッパの最新クラブカルチャーやダンスミュージックのトレンドを貪欲に吸収していた。
哀愁を帯びたマイナー調の切ないメロディと、躍動感あふれるメジャー感たっぷりのビート。この対比構造はJ-POPのヒット法則でもあるが、TWO-MIXはそれをよりアグレッシブに研ぎ澄ませた。「アニメソング」という既存のカテゴリーを解体し、純粋な極上のポップ・ミュージックとして成立させた実績は計り知れない。