テキスト表現が実際に消費され、拡散される主戦場はSNSである。とりわけリアルタイム性の高いX (旧Twitter)では、140文字という制限のなかで感情の起伏を瞬時に伝えるため、エッジの効いた記号使いが常にトレンドを牽引している。海外ミームと日本のアニメ文化が混ざり合い、国境を越えて拡散する事例も日常茶飯事だ。
一方、私的なやり取りを担うインフラとして定着したLINEでは、LINEヤフー株式会社が提供する多様なスタンプ機能と並び、テキストメッセージの語尾に添える軽やかな記号使いが好まれる。スタンプを送信するほどではない、けれど冷たい印象を与えたくない――そんな絶妙な心理的距離感を埋める道具として、現代のインターネット・コミュニケーションにおいて記号は不可欠な潤滑油となっている。