サロン業界における「髪質改善ブーム」の裏側では、技術不足や薬剤選定のミスによるトラブルも表面化している。ホットペッパービューティーなどの予約ポータルサイトでは「髪質改善」というワードが乱立しているが、実は明確な公的定義が存在しない。単なる濃密トリートメントを髪質改善と銘打つサロンから、強い薬剤を使うストレートパーマを同名で打ち出すケースまで混沌を極めている。
特に酸熱トリートメントでは、酸の過剰な蓄積や熱の過剰塗布によって毛髪が硬化し、かえってチリチリに傷んでしまう「過収斂(かしゅうれん)」のクレームが報告されている。美容業界の急激なトレンド拡大に施術者の熟練度が追いついていない実態があり、サロン選びの難度を上げる要因となっている。