結婚式に招待された男性の間で根強く信じられているのが、「男性の参列者はカバンを持たず、手ぶらで行くのが正装」という言説です。ブライダル情報メディア「結婚スタイルマガジン」などの意識調査によると、かつては6割以上の男性が手ぶらで出席していた時期もありました。しかし、結婚式男性カバンなし手ぶら出席者の真相を紐解くと、これは持ち物が薄型財布とハンカチ程度に限られていた前世紀のフォーマルスタイルに端を発しています。
現代において、結婚式男性バッグ手ぶらNGの決定的な理由は、持ち物の点数とサイズが増加した点にあります。大画面化したスマートフォン、厚みのある三つ折り・二つ折り財布、車のスマートキー、さらに型崩れを絶対に避けたいご祝儀袋など、現代男性の必需品を手ぶらで収めるには無理が生じます。
ここで多くの男性が陥る罠が、結婚式スーツポケット荷物詰め込みNGの真相です。紳士服大手「洋服の青山(AOYAMA Journal)」のスタイリング解説でも指摘されている通り、スーツの上着やスラックスのポケットは本来、物を入れる設計になっていません。左右の腰ポケットにスマートフォンや財布をねじ込むと、ジャケットの裾が横に引っ張られてベント(背中のスリット)が無様に開き、胸元の美しいVゾーンやウエストのシェイプラインが完全に崩壊してしまいます。
さらに深刻なのは、生地へのダメージと周囲への視覚的違和感です。パンパンに膨らんだポケットは「だらしない」「身だしなみに無頓着」という悪印象を与え、フォーマルな祝宴の場にふさわしい清潔感を損ないます。無理に手ぶらを装ってスーツの美しさを台無しにするくらいなら、洗練されたバッグを携帯することこそが、新郎新婦に対する本来の敬意の表現です。