大騒動の印象が先行しがちですが、投手としての実力、そして打者としての並外れた長打力はNPBの歴史でも屈指のレベルにありました。1996年に台湾球界(兄弟エレファンツ)からテスト生同然で巨人に入団したガルベス氏は、初年度から快速球と切れ味鋭いスライダーを武器に大活躍を見せました。
特筆すべきは投手の枠を完全に超越していた打撃能力の高さです。NPB在籍わずか5シーズンで放った本塁打は実に10本。1999年には1試合2本塁打を記録したほか、満塁ホームランを通算2本も叩き込むなど、相手球団からすれば「8番・ピッチャー」が事実上のクリーンナップとして脅威を与えていました。
通算成績は46勝34敗、防御率3.31。完投能力が高く、ローテーションの柱としてチームを支え続けた数字は、まぎれもなく歴代の巨人助っ人投手の中でも屈指の実績です。とりわけ1999年のシーズン5本塁打は、現代のパ・リーグのように指名打者制を採用していないセ・リーグにおいても異常値と呼べる打撃成績でした。