熱傷や物理的な摩擦で上あごの皮がめくれてしまった直後は、適切な初期対応によって炎症の悪化を最小限に抑えられます。
やけどを負った直後は、まず「患部を冷水や氷で冷やすこと」が鉄則です。口内に冷水を含んで数分間冷やすことで、組織深部への熱伝導を防ぎ、水ぶくれの形成を抑制できます。その後は、傷口から細菌が侵入するのを防ぐため、刺激の少ない含嗽剤(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物配合のうがい薬など)で口腔内を清潔に保ちましょう。
市販薬を利用する場合は、症状のタイプに合わせて選択します。
- アフタ性口内炎・強い炎症:抗炎症作用のあるトリアムシノロンアセトニド配合の口腔用軟膏(オルナミンやチョコラBB口内炎軟膏など)や、患部を物理的に保護する口内炎パッチが有効です。ただし、上あごは舌が触れて薬が剥がれやすいため、就寝直前の塗布が最も効果を発揮します。
- 皮のめくれ・軽度の荒れ:組織修復を促すアズレン配合のトローチやスプレー、粘膜の代謝を助けるビタミンB2・B6製剤の内服が回復を早めます。
食事面では、熱いもの、辛い香辛料、柑橘類などの強酸性食品、硬く尖ったスナック菓子などは避け、人肌程度に冷ました柔らかい食事を心がけてください。