何千、何万通と集まる標語コンテストにおいて、審査員の目に留まり、最終選考に残る作品には明確な共通項があります。入選を勝ち取るための審査員心理とブラッシュアップの秘訣を公開します。
審査員は短時間で何百本もの応募作に目を通します。その際、「あ、またこの言葉か」とうんざりされるワードがあります。代表例が「笑顔」「思いやり」「未来」「架け橋」「手をつなごう」です。これらは耳心地が良い反面、どの作品も似たり寄ったりになり、一次審査で機械的に落とされがちです。
勝ち残る標語が備えている3つの要素は次の通りです。
- 映像喚起力(情景の解像度):読んだ瞬間に、現場の風景や人物の焦った表情、周囲の情景が脳裏にカラー映像として立ち上がること。
- 語感のキレ(破調を恐れない音律):基本は五七五でありながら、あえて力強い動詞止め(〜見直す、〜断ち切る)を使うことで、言葉に重量感を持たせること。
- 当事者意識(自分ごと化):上から目線で「〜させよう」と命令するのではなく、「自分自身はどうだろうか」と襟を正させる視点が含まれていること。