『鬼滅の刃 無限列車編』のクライマックス、上弦の参・猗窩座(あかざ)との死闘は、日本アニメ史に残る名バトルとして語り継がれています。この壮絶な戦闘シーンについて、日野さんは数々の公式インタビューでアフレコ当時の極限状態を振り返っています。
猗窩座役を務めたのは、声優界のレジェンドである石田彰さん。日野さんは石田さんとの掛け合いにおいて、一切の手抜きや計算を排し、身体の全エネルギーをマイクにぶつける覚悟で収録に臨みました。息遣い一つで命の削り合いを表現するため、スタジオ内には異様な緊張感が漂っていたと明かされています。
また、冒頭の駅弁を食べるシーンで連発される「うまい!」の台詞についても、監督と細部までディスカッションを重ね、単なる食レポではなく「周囲を明るく鼓舞する強さ」を持たせるため、発声の角度を何度も微調整したというこだわりぶり。こうした妥協なき積み重ねが、あの歴史的傑作を生み出す原動力となったのです。