おちょぼ稲荷が最も異様な熱気に包まれるのが、毎月最終日の夜から翌朝にかけて行われる「月越し参り(つきこしまいり)」です。商売繁盛を願う全国の参拝客が集い、参道は深夜2時、3時であっても昼間以上の人混みで埋め尽くされます。
この月越し参りの日の各店舗の営業時間は基本的にオールナイト。玉家をはじめとする主要な串カツ店は、最終日の昼から翌日1日の夕方までほぼ不眠不休で営業を続けます。提灯の明かりの下、冷え込む深夜に湯気立つ熱々のどて煮と揚げたてカツを頬張る体験は、他では味わえない幻想的なお祭り感を醸し出します。
また、おちょぼ稲荷の串カツはテイクアウト(持ち帰り)需要も非常に高いのが特徴です。各店舗の店頭では、揚げたてのカツをパック詰めし、特製ソースやタレを添えて手際よく販売してくれます。冷めても美味しいよう工夫されていますが、自宅で食べる際は「オーブントースターでアルミホイルを敷かずに2〜3分温め直す」ことで、参道さながらのカリッとした食感が完全によみがえります。お土産として持ち帰り、自宅で味噌カツ丼にして楽しむのも通の選択肢です。