浦安市といえば、現代でこそ一大テーマパークの街として世界的に有名だが、かつては漁師町としての粋と人情を強く残す地域だった。少年時代の阿部監督が泥まみれになってボールを追いかけた公園や広場は、今も地元の人々の日常の中に溶け込んでいる。
「慎之助くんは子供の頃から体が大きくてね。近所の広場やバッティングセンターで彼が打った球は、とにかく飛距離が群を抜いていたよ」。古くから地域を見守る商店主は、当時を懐かしそうに振り返る。地元住民にとって、彼がプロ入りし、侍ジャパンの要として世界と戦い、そして今や巨人の監督を務めている姿は、街全体の誇りそのものだ。