実物は美人なのになぜ不細工?写真写りが悪い理由と撮影改善術

実物は美人なのになぜ不細工?写真写りが悪い理由と撮影改善術

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心理学的な側面からも、この違和感を裏付ける明確なロジックが存在する。認知心理学の分野で広く知られる「単純接触効果(ザイオンス効果)」だ。私たちは日常的に、洗面所や姿見の鏡に映る「左右反転した自分の顔」を見慣れている。脳はその反転像をデフォルトの美基準として記憶する。

しかし、他人が撮影した写真に写る自分は「非反転」の顔だ。人間の顔はどんな美人であっても完全に左右対称ではない。脳は、微妙に配置が異なる自分の「非反転像」を認識した瞬間、無意識のうちに激しい違和感や不快感を抱く。InstagramやYouTubeの動画配信で見る自分と、無加工の静止画で見る自分の印象が大きく異なるのも、視覚情報の連続性と脳の補正機能が関係している。動画像では表情の変化や視線の移動によって補正されていた非対称性が、一枚の静止画になった途端に際立ってしまうのだ。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。