「仕事をせずに毎日抗議デモに参加して、どうやって食べているのか」という疑問は、ネット上でも常に検索上位に挙がるテーマです。実際の取材データや団体の財務報告書を精査すると、運動家の生計モデルはいくつかの明確な類型に分かれていることが判明しています。
第一に、法人の専従職員(オフィサー)として固定給を得るプロフェッショナル型です。認定NPO法人や一般社団法人として法人格を持つ大規模組織では、国内外の個人会員からの月額会費・定期寄付、あるいは遺贈寄付が安定した基盤になります。事務局長やキャンペーンディレクター職には、月額20万〜35万円前後の手当や給与が支払われる事例が一般的です。
第二に、近年急伸しているのが海外の富裕層や慈善財団からの巨額助成金(グラント)です。欧米では環境問題などに特化した基金が存在し、過激な直接行動を行う新興ネットワークに対しても「緊急行動資金」として数千万円単位の活動資金が送金されている事実が、海外主要紙の調査報道で白日の下に晒されています。
このように、無給で情熱を傾ける有志や年金受給者が現場の頭数を支える一方、中核となるリーダー層には国内外の富裕層や支援組織から計算された資金が流し込まれるエコシステムが成立しています。