口囲皮膚炎の原因と治し方|ステロイド悪化の罠と完治への最短ルート

口囲皮膚炎の原因と治し方|ステロイド悪化の罠と完治への最短ルート

口囲皮膚炎の原因と治し方|ステロイド悪化の罠と完治への最短ルートの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

口囲皮膚炎(Perioral dermatitis)は、主に口の周囲、鼻唇溝(小鼻から口角へ伸びる溝)、あごを中心に、1〜2mm大の小さな赤い丘疹(ブツブツ)や膿を持った小膿疱が多発する慢性の炎症性皮膚疾患です。MSDマニュアル家庭版の臨床記述や日本皮膚科学会の見解によると、20代から50代の女性に圧倒的に多く発症する傾向が認められていますが、小児や男性での発症例も報告されています。

多くの患者がニキビ(尋常性痤瘡)や接触皮膚炎(かぶれ)と誤認してしまいますが、臨床上きわめて特徴的な識別点が存在します。それは、「赤唇縁(唇の輪郭部分)の直下にあるわずか数ミリの領域には発疹が生じない」という境界線(クリアゾーン)の存在です。唇そのものには病変が及ばず、唇を取り囲むようにドーナツ状に炎症が広がる点こそ、口囲皮膚炎を特定する上で専門医が最初に着目する決定打となります。

加えて、強い痒みよりも「ヒリヒリとした熱感(灼熱感)」や皮膚の突っ張り感を訴えるケースが多く、微細な皮むけ(鱗屑)を伴うのも特徴です。放置すると小鼻の脇や目の周囲(眼囲皮膚炎)へ炎症が拡大することもあり、早期の正しい見極めが予後を大きく左右します。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。