秋田書店が誇る「ヤングチャンピオン」は、数々のアウトロー名作を世に送り出してきた歴史を持つ。その系譜のなかでも、堀田雅也という存在は明らかに異質だった。
彼は「仲間思いの熱血漢」でもなければ、「単なる暴虐な悪役」でもない。組織を守り、自らの秩序を貫くためには身内すら冷徹に切り捨てる冷徹さと、どこか達観した虚無感を併せ持つ。この多面的なカリスマ性こそが、読者を惹きつけてやまない理由だ。旧来のヤンキー像を解体し、真に恐ろしい人間の深淵を提示したキャラクター造形は、連載開始から年月を経た今も色褪せるどころか、ますます凄みを増している。