芸能界の関係者や社会学的な観察において、広島出身者には共通する精神的土壌が存在すると度々指摘されます。その根底にあるのは、戦後ゼロからの復興を成し遂げた都市のDNAがもたらす「強いバイタリティ」と「DIY(自分たちで道を切り拓く)精神」です。
特に音楽や表現の現場では、権威や中央集権的な常識に盲従せず、自らの流儀を貫く姿勢が目立ちます。矢沢永吉さんのインディペンデントなセルフプロデュース手法や、吉川晃司さんの妥協なきロックイズム、奥田民生さんの飄々としながらも芯のある音楽性は、いずれも他者に依存しない強固な精神的自立の上に成り立っています。
また、市民球団として誕生した広島東洋カープを街全体で支え続けてきた歴史に見られるように、「郷土の仲間を決して見捨てない強固なコミュニティ意識」も特徴です。芸能界という移り変わりの激しい環境にあっても、地元との絆を精神的支柱に据えることで、長期的なキャリアを維持する安定感につながっています。