山下達郎が30年以上にわたってパーソナリティを務める看板ラジオ番組『サンデー・ソングブック』や、竹内まりやが雑誌インタビューで垣間見せるプライベートエピソードからは、華やかな芸能界のイメージとは対照的な「地に足のついた家庭の日常」が伝わってきます。
娘の幼少期、竹内まりやは音楽制作の現場を自宅スタジオや家庭生活と密接にリンクさせ、子育てを最優先にする期間を長く設けました。学校の運動会や保護者行事にも夫妻揃って自然体で参加し、周囲の保護者とも過剰に着飾らない良好な関係を築いていたという証言が残されています。
当時のインタビューや関係者の取材メモによると、夫妻は家庭内において「自分たちが特別に偉いわけではない」という姿勢を常に態度で示していました。家庭には無数のレコードや楽器が並ぶ極めて贅沢な音楽環境がありながらも、娘に対して音楽家への道を強要することは一切ありませんでした。自主性を何よりも尊び、自分の足で人生の選択肢を選び取らせる教育環境が貫かれていたのです。