パーカーを描く際、多くのクリエイターが最初に直面するのが「フードの潰れ」という壁だ。背中に垂れ下がるフードは単なる平らな布地ではなく、生地自体の厚みと内部の空洞構造を持っている。首元から肩にかけてどのように生地が引っ張られ、どの位置に重心が落ちるのかを把握することが、リアルな存在感を生み出す鍵となる。
特にフードの立ち上がり部分、いわゆる台襟にあたるパーツのカーブは重要だ。ここを適当に流してしまうと、首回りが不自然に浮いてしまったり、逆に首を圧迫しているような違和感が生じる。2026年の最前線で活躍するイラストレーターたちは、首の付け根と鎖骨のラインを基準点とし、そこから放射状に広がる張力を意識して線を描き起こしている。