インターネット上の掲示板やSNSでは、両球団の対決に関してステレオタイプな言説が散見されます。しかし、現役スコアラーや現場関係者の見立てと、ファンの思い込みには明確なギャップが存在します。
たとえば、「ソフトバンクは大型補強頼みで若手が育ちにくい」という言説は、近年のデータによって明確に否定されます。実際には、3軍・4軍制を含む育成システムの徹底により、育成契約から支配下登録を勝ち取り、主力へと成長した選手がチームの屋台骨を支えています。組織的な競争原理が極めて高いレベルで機能しているのがホークスの真の実態です。
また、「西武は打線が弱体化して勝負にならない」という短絡的な見方も的外れです。緻密なデータ分析に基づくシフト配置や、走塁への高い意識改革によって「1点を守り抜く野球」へのモデルチェンジが急速に進んでいます。個々の派手な本塁打数だけに目を奪われると、実際の試合で西武が見せる粘り強さの本質を見落とすことになります。