現代において最も破壊的な猛威を振るっているのが、デジタル空間におけるサボタージュだ。かつてのように工場設備を物理的に壊す必要はない。不正なスクリプトを1行仕込むだけで、基幹システムや重要インフラを停止に追い込むことができる。
高度化するサイバー攻撃だけでなく、社内ネットワークにアクセス権を持つ特権ユーザーによる内部不正が、サイバーセキュリティ対策の最前線で深刻な懸念となっている。サプライチェーンの脆弱性を突いた攻撃や、退職間際の従業員による機密データ抹消は、企業価値を一瞬にして失墜させる。ファイアウォールによる外壁の防衛だけでなく、内部の悪意ある行動をリアルタイムで検知・遮断するゼロトラストの徹底が求められている。