尿をかけすぎて不確かな線が出た場合、それが微弱な本物の初期陽性なのか、それとも乾燥に伴う「蒸発線」なのかを見極めるには、客観的な識別基準を押さえておく必要があります。
最も重要な識別軸は「色の存在」と「線の太さ」です。本物の陽性反応であれば、終了線と同じ色素(ドゥーテストなら赤紫色、クリアブルーなら明瞭な青色)を含み、終了線とほぼ同じ幅を持った帯状のラインとして現れます。一方で蒸発線は、尿が蒸発して濃縮された尿素や塩分、あるいは試薬の塗布痕に光が屈折して線のように見えているだけの現象です。そのため、正面から凝視した際に「グレーっぽい」「白抜けしている」「鉛筆で薄く引いたような影」に見えるものは、高確率で蒸発線と判断できます。
さらに見逃せないのが判定時間内の変化です。検査薬の多くは判定時間を「1分〜3分」と定めています。尿をかけすぎて一時的に試薬が詰まり、5分ほど経ってから終了線と同じ色合いでじんわり浮き出てきた線は初期陽性の可能性がありますが、10分以上あるいは数時間放置した後に浮き出た薄い線は、どれほど輪郭がはっきりしていても読影基準外の蒸発線に過ぎません。