ホームラン軒カップ麺が売ってない?販売終了の噂と買える場所を追う

ホームラン軒カップ麺が売ってない?販売終了の噂と買える場所を追う

ホームラン軒カップ麺が売ってない?販売終了の噂と買える場所を追うの基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

ホームラン軒を語るうえで避けて通れないのが、昭和61年(1986年)にまで遡る波乱に満ちたブランドの歴史です。もともと本商品は、化粧品や繊維で知られた鐘紡の食品部門である「カネボウフーズ」が開発・発売しました。当時の即席麺市場は油で揚げたフライ麺が全盛であり、独特の油っぽさが敬遠される向きもありました。そこに投じられたのが、熱風乾燥技術を駆使した「本格派ノンフライ麺」です。「スープがうまいラーメン屋」のキャッチコピーとともに、CM展開も相まって瞬く間に大ヒットを記録しました。

しかし2000年代に入り、親会社であるカネボウの経営破綻と産業再生機構の支援に伴い、食品事業は大きな荒波に揉まれることになります。カネボウフーズが「クラシエフーズ」へと商号変更する過程で、カップ麺事業の整理・統合が断行され、2004年にホームラン軒の営業権および商標は、冷凍うどんの巨人として知られる加ト吉(現・テーブルマーク)へと譲渡されました。

テーブルマークの傘下に入ったホームラン軒は、同社の製麺技術と融合することで麺のコシとスープの洗練度をさらに高めました。その後も即席麺業界の再編の波は止まらず、製造インフラの最適化やアライアンスの模索が継続。名古屋の麺文化を牽引する寿がきや食品の生産ラインとの連携やブランドライセンスの活用など、時代に合わせた柔軟な生産供給体制へと進化を遂げています。メーカーの変遷を辿ると「消滅した」と誤認されがちですが、実際には日本の食品製造技術のバトンリレーによって、40年近くその本質的な味わいが守り抜かれてきた稀有なブランドと言えます。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。