坂口憲二さんの人生を語る上で避けて通れないのが、病魔との闘いと、そこからの劇的な転身です。2015年、坂口さんは国の指定難病である特発性大腿骨頭壊死症を発症。右股関節の激痛に耐えながら仕事を続けていたものの、歩行困難に陥るほど病状が悪化し、2018年3月末をもって惜しまれつつ芸能活動を無期限休止しました。
大黒柱が長期休業を余儀なくされるという家庭最大の危機において、精神的にも実務的にも支え続けたのが妻の存在でした。坂口さんは休止後、セカンドキャリアとしてコーヒー焙煎士の道を志します。バリスタの成澤勇人氏に師事し、過酷な焙煎技術の習得に打ち込む中で立ち上げたブランドがTHE RISING SUN COFFEE(ザライジングサンコーヒー)です。
千葉県・九十九里浜のサーフスポット近くにプライベート焙煎所を構え、東京・大網白里や都内、鶴見などに店舗を拡大していったこのビジネスにおいて、妻がかつて培ったレストラン経営のノウハウが大いに発揮されました。店舗オペレーション、仕入れルートの選定、接客のクオリティ管理、ブランディングに至るまで、飲食業のプロである妻のアドバイスは計り知れない力となったと報じられています。
「海の近くで子どもたちをのびのびと育てたい」という想いのもと、自然豊かな環境に拠点を移し、坂口憲二 子供 現在は中学生から小学生へと健やかに成長しています。2014年9月に誕生した長男、2016年5月に誕生した次男、そして2018年春に誕生した長女の3人を育てる父親として、朝から焙煎機に向き合い、波乗りを楽しみ、家族と食卓を囲む日々。病気の絶望から彼を救い出したのは、派手な名声ではなく、地に足の着いた妻との二人三脚でした。