インターネット上の掲示板やSNSでは、旧帝大の序列と難易度をめぐって「旧帝大の最下位はどこか」「北大や九大は旧帝大の中で入りやすいのか」といった議論が頻繁に交わされています。一般的な入試偏差値の観点からは、以下のようなピラミッド構造として語られるケースが通例です。
【一般的な入試難易度の序列ピラミッド】
頂点:東京大学 > 京都大学
準頂点:大阪大学
上位中核:名古屋大学 = 東北大学
広域中核:九州大学 = 北海道大学
しかし、この序列論争には重大な盲点が存在します。それは「文系・理系の学部系統」および「専門分野の研究力」によって序列が完全に逆転するという現場のリアルです。
例えば、北海道大学の「獣医学部」や「薬学部」は東大理系下位類に匹敵するボーダーを記録します。東北大学の「金属材料研究所」や「電気通信研究所」は世界トップクラスの研究成果を叩き出し続けており、材料科学分野の論文被引用数では東大を凌駕する局面も珍しくありません。また、名古屋大学は工学・理学分野で6名のノーベル賞学者を輩出しており、産業界との太いパイプは関西以東で比類のない強さを誇ります。
「最下位」という単一の偏差値軸でのラベリングは、旧帝国大学が持つ膨大な研究設備や教員1人あたりの手厚い教育リソースを見落とした短絡的な見方に過ぎません。