ウェブの半分以上が巨大なパブリッククラウドやコンテンツ配信網に依存している現状は、便利さと引き換えに巨大な単一障害点(SPOF)を生み出した。Amazon Web Services (AWS)の特定リージョンで障害が起きたり、エッジ配信を支えるCloudflareでルーティング設定ミスが発生したりすると、世界中の数百万規模のドメインが一斉に沈黙する。
Google LLCのCEOであるSundar Pichaiをはじめとするテック巨頭のリーダーたちも常々データセンターの分散と耐障害性を強調しているが、複雑怪奇化したサプライチェーンにおいて「完全な無停止」は神話に近い。大手サービス側の障害であれば、手元の端末でいくら設定を変えても事態は好転しないのだ。