2005年8月6日、「MISATO V20 STADIUM LEGEND ~最終章~ No Side」をもって、20年続いた西武ドーム公演はその歴史にピリオドを打ちました。動員力も衰えず、ファンからも継続を望む声が圧倒的だった中、なぜ彼女は自ら幕を下ろす決断を下したのでしょうか。
当時の手記やインタビューで明かされた核心は、「20年という区切りへの覚悟」と「マンネリ化を拒み、表現者としての次なるステージへ進む美学」でした。渡辺美里は初開催から数年が経った頃から、「まずは20年やり続ける」という目標を胸に秘めていたといいます。夏の西武ドームという巨大な舞台は、準備に半年以上を要し、心身ともに極限のエネルギーを注ぎ込む過酷な挑戦でした。
「20回という前人未到の記録を完璧な形で完結させ、応援し続けてくれたファンと一緒に最高のノーサイドを迎えたい」という想い。惰性で続けるのではなく、最も輝いているピークの状態で自ら有終の美を飾る道を選んだことこそが、V20終了の決定的な理由でした。