ドクターヘリ事業において、日本医科大学千葉北総病院は日本のパイオニアとしての役割を担い続けてきた。日本航空医療学会などの学術組織においても、同院が蓄積してきた膨大な出動データや症例報告は、日本の航空医療全体のガイドライン策定に大きな影響を与えている。
出動要請が入るや否や、運行管理者(CS)と医師、消防機関が瞬時にホットラインで情報共有を行う。天候、ランデブーポイント(着陸地点)、患者のバイタルサイン。錯綜する情報の中から最善の飛行ルートと初期処置プランを割り出すプロセスは、まさに職人技だ。一秒の遅れが致命傷になる世界だからこそ、徹底的な訓練に裏打ちされた無駄のないプロトコルが機能している。