利用者が「運転代行は高い」と直感的に錯覚する背景には、代行業界特有のコスト構造が存在します。タクシーはドライバー1名と車両1台で営業を行いますが、運転代行は「顧客の車を運転するドライバー」と「その後ろを追走する随伴車両のドライバー」の2名体制で運行しています。
全国運転代行協会の情報や業界関係者の証言を総合すると、運転代行の随伴車費用内訳には、2名分の人件費、随伴車のガソリン代・任意保険代・車両維持費がすべて初乗り料金と走行キロ単価に組み込まれています。そのため、1〜2km程度の超短距離では人件費の固定分が重くのしかかり、割高に感じられます。
しかし、運転代行の10km料金目安(約6,000円〜7,500円前後)まで距離が伸びると、タクシーの深夜2割増メーターの上がり幅と拮抗し始めます。マイカーを自宅ガレージへ同時に連れて帰れるという付加価値を考慮すると、実質的なコストパフォーマンスは逆転します。