「色をつける」の本当の意味とは?語源から失礼になる理由まで徹底解剖

「色をつける」の本当の意味とは?語源から失礼になる理由まで徹底解剖

「色をつける」の本当の意味とは?語源から失礼になる理由まで徹底解剖とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

対面の商談や電話口では、声のトーンや表情によって冗談交じりの愛嬌として通じることもあります。しかし、文字情報のみが残るビジネスメールでの注意点としては、この慣用句の使用は極めて危険です。

ITmediaや各種ビジネスマナー調査の取材データでも、ビジネスメールにおける曖昧な口語表現が原因で「口頭の合意と書面の齟齬」が生じ、法的なトラブルや契約不成立に直結した例が数多く報告されています。

現場で実際に起きた典型的な失敗パターンを検証してみましょう。

【失敗例:フリーランスへの外注メール】
「急ぎの案件で大変恐縮ですが、明日までに納品いただければ謝礼に色をつけますので、何卒よろしくお願いいたします。」

この文面を受け取ったクリエイターは「報酬が通常の1.5倍〜2倍になる」と期待して徹夜で作業を完了させました。しかし、翌月の請求書確認時に発注側が上乗せしていた金額はわずか数千円(5%未満)。クリエイター側は「不当に買い叩かれた」とSNSやコミュニティで憤りを告発し、発注企業はネット上で激しいレピュテーションリスクに晒される事態となりました。

曖昧な約束をメールに残すことは、双方にとってリスクしかありません。具体的な金額や掛け率を明確に記載するか、正式な敬語表現を用いることが鉄則です。

ビジネスでの使い方と例文

失敗を避けるため、実際のビジネスシーンで活用できる適切な文例をパターン別に確認しておきましょう。

NG例文(上司や取引先の提案に対して):
「部長、この見積もり金額には色をつけておきましたのでご安心ください。」
※解説:上司に対して自分が恩恵を施したかのような上から目線となり不適切です。

OK例文(社内協議での正しい報告):
「ご指示いただいた通り、取引先への提示額について可能な限りの勉強を反映させた再見積もりを作成いたしました。」

OK例文(対面商談で顧客への誠意を示す際):
「長年のお付き合いに感謝いたしまして、本契約に限りオプション保守費用を無償にて上乗せさせていただきます。」

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。