毎月約24万円の手取りで、現代の日本社会を生きる生活者たちはどのような家計配分を敷いているのでしょうか。当メディアが独自に実施した現役会社員へのヒアリング調査と家計簿データから、リアルな台所事情が見えてきました。
単身者:月給30万円の一人暮らし家賃目安と黄金比率
都内の不動産仲介担当者は次のように証言します。「額面30万円の方から『家賃10万円の物件に住みたい』と相談されるケースが多々あります。しかし、実際に手取り約24万円で10万円の家賃を払うと、固定費だけで手取りの4割強が消し飛ぶため、生活は間違いなく破綻します」。
健全なファイナンシャルプランニングにおいて、家賃は手取り金額の3分の1以下(25〜30%が理想)に抑えるのが鉄則です。手取り24万円の場合、月給30万円の一人暮らし家賃目安は上限7万5,000円〜8万円が防衛ラインとなります。
- 住居費(家賃・管理費):75,000円(手取りの約31%)
- 食費(自炊+適度な外食):42,000円
- 水道光熱費(電気・ガス・水道):13,000円
- 通信費(スマホ・光回線):7,000円
- 日用品・雑費:8,000円
- 交際費・娯楽費:35,000円
- 被服・美容・医療費:15,000円
- 貯蓄・積立投資(NISAなど):45,000円(手取りの約19%)
手取り24万円であれば、一人暮らしなら自炊を交えつつ月4万〜5万円前後の資産形成を行う余裕が生まれます。しかし、趣味や外食の頻度を少しでも上げれば、貯蓄率は一気にゼロへと転落する繊細なバランスの上に成り立っているのが現実です。
既婚世帯:手取り30万・24万の夫婦生活費の内訳と直面する壁
一方で、夫婦世帯になると状況は一変します。夫が額面30万円(手取り約24万円)を稼ぎ、妻が専業主婦という「片働き世帯」の場合、現在の急激なインフレ環境下では極めて過酷な家計運営を強いられます。
都内在住の30代夫婦の証言によれば、「2人で住める2DKや1LDKの賃貸は郊外でも10万〜11万円が相場。手取り24万円から家賃を引いた残りの13万円で、2人分の食費(約6万円)、光熱費(約2.5万円)、通信費などを賄うと、毎月の貯金は完全にストップする」と語ります。夫婦2人暮らし、あるいは子育てを見据える場合、世帯合計で「手取り30万円以上」を確保できなければ、突発的な医療費や教育費の準備は極めて困難になります。
仮に共働きや昇給によって手取り30万の夫婦生活費の内訳を確保できた場合、家賃10万円、食費6.5万円、光熱通信費3.5万円、雑費・交際費4万円を配分した上で、毎月6万円前後の貯蓄や投資へ資金を回すことが可能となり、ようやく持続可能な家計基盤が完成します。