音楽的な側面から見ると、この曲の魅力はメロディラインと言葉の乗せ方の妙にある。日本語のイントネーションを崩さずに、流れるようなアコースティックサウンドに言葉をハメ込んでいく技術は秀逸だ。耳馴染みが良い一方で、ふとした瞬間に特定のフレーズが胸に突き刺さるような設計になっている。
サビに向けて感情が高まっていく構成と、それに呼応する歌詞の心理的変化。このシンクロ率の高さが、聴き手の感情を揺さぶる。ただ聴き流すことができない、引っかかりを残すメロディと言葉の「ズレ」が、何度もリピートしてしまう中毒性を生み出しているのだ。