車内販売が終了したと聞いた乗客の多くが次に期待するのが、「車内の自動販売機で飲み物を買えばいい」「グランクラスに乗れば軽食が出るはずだ」という代替手段です。しかし、ここにも初見の利用者が陥りやすい重大な落とし穴が存在します。
まず、車両設備についてです。上越新幹線は2023年春までにすべての定期列車が最新鋭の「E7系」へ統一されました。かつてのE7系には飲料の車内自動販売機が設置されていましたが、JR東日本は駅構内の飲料インフラ充実と機器メンテナンス効率化を理由に、新幹線車内の自動販売機を順次非稼働化・撤去しました。現在のE7系上越新幹線車内では自動販売機での飲料購入も基本的にできないと考えて行動しなければなりません。
さらに盲点となりやすいのが、最上位クラスである「グランクラス」のサービス形態です。東北新幹線「はやぶさ」や北陸新幹線「かがやき」の一部列車では、専任アテンダントによる季節の和軽食やドリンクのフリーフローサービスが提供されています。しかし、上越新幹線「とき」のグランクラスは全列車が「座席のみ営業(飲料・軽食なし)」となっています。
上越新幹線のグランクラス料金には飲食代が含まれておらず、車内でのアテンダントによる配膳サービスは一切ありません。スリッパなどのアメニティは用意されているものの、食事や飲み物は自ら事前に持ち込まない限り、グランクラスであっても手に入らない点に十分な注意が必要です。