若手や中堅がこれほど自由に才能を開花させられるのは、吉本興業に脈々と受け継がれてきた偉大な先輩たちの存在があるからです。上方漫才の最高峰として君臨し、なんばグランド花月の看板を務める海原やすよ ともこは、姉妹ならではの絶妙な掛け合いと圧倒的な客席掌握力で、今なお後輩芸人たちの絶対的な道標となっています。
さらに、関西テレビ界の重鎮であるハイヒール(リンゴ・モモコ)や、マルチな才能で独自の世界観を築いた友近など、長年にわたり第一線で活躍し続けるベテラン勢の存在が、女性芸人のキャリアパスを大幅に広げました。
また、プライベートに関する世間の受け止め方も大きく変化しています。かつてはタブー視されたり自虐のネタにされたりすることが多かった結婚・熱愛の噂も、現在では一人の女性としての自然なライフイベントとして祝福される風土が定着しました。赤裸々な恋愛観をポッドキャストやエッセイで語り、共感を集める芸人も増えており、公私ともにありのままを表現する姿勢が好意的に受け止められています。