メディアやSNSが発信する「バキバキに割れた腹筋=究極の健康美」という図式には、冷静な視点を持つ必要があります。過度な体脂肪率の低下は、外見上のインパクトと引き換えに、ホルモンバランスの崩壊や免疫機能の低下を招くリスクを孕んでいるからです。
シックスパックを追い求めることがプラスに働く人と、慎重なコントロールに留めるべき人の客観的判断基準は明確に分かれます。
【体脂肪率10〜12%(女性18〜20%)を目指すべき人】
・定期的な筋力トレーニングの習慣があり、十分な筋肉量をすでに保有している人
・日々の食事記録を苦にせず、精密なPFC管理をゲーム感覚で継続できる人
・ボディコンテスト、スポーツパフォーマンスの向上、あるいは自己変革の明確な目標がある人
【現状維持または緩やかな引き締め(男性14〜16%、女性20〜23%)に留めるべき人】
・冷え性、貧血、睡眠障害などの自律神経症状をすでに抱えている人
・生理不順の兆候が見られる女性(女性ホルモンの合成には一定の体脂肪が不可欠です)
・会食や家族との食卓を重視し、過度な食事制限によるメンタルの疲弊を避けたい人
シックスパックはあくまで身体づくりの通過点に過ぎません。自身のライフスタイルや心身の健康と天秤にかけ、無理のない範囲でコントロールすることこそが、長期的に美しい身体を維持するための真の知性と言えます。