道着の形状を細かく比較すると、袖丈や裾丈、カッティングにも大きな差異が確認できます。
柔道着は、国際柔道連盟(IJF)や全日本柔道連盟(全柔連)の厳密なルールにより、「相手が掴みやすいゆとり」を意図的に持たせる規定になっています。腕を真っ直ぐ前に伸ばした際、袖口と手首の関節の隙間や、袖の長さが細かくミリ単位でチェックされます。袖丈は手首近くまで十分にあり、身幅も広く取られています。
一方の空手着は、「相手に袖口を掴ませない」「素早い手足の動きを見せる」ことが意識されます。そのため、伝統的に袖丈は手首より短めの八分丈、ズボンの裾丈も足首が見える七〜八分丈に仕立てられる傾向があります。全日本空手道連盟(全空連)や世界空手連盟(WKF)の規定でも、関節が隠れすぎないスマートなシルエットが好まれます。
また、帯の締め方や長さのバランスにも違いが見られます。柔道帯は厚みがあり硬く、しっかりと腰骨の上で結んで激しい組み合いでも解けにくい「本結び」が定着しています。空手帯は技のキレを強調するために結び目の垂れ具合や長さに美しさが求められ、流派によって結び方の作法に細かなこだわりが存在します。