地雷系のルーツを辿ると、もともとは2000年代中盤からインターネット掲示板などで使われていた「一見すると魅力的だが、深く付き合うと爆発(感情の爆発や束縛、トラブル)を引き起こす人物」を指す比喩表現「地雷」に行き着きます。特に恋愛関係において、依存度の高さや感情の起伏の激しさを揶揄する文脈で用いられていました。
転換点となったのは2019年から2020年にかけてのSNSムーブメントです。当時、歌舞伎町(トー横界隈)などを起点に、黒を基調としたガーリーな服に身を包み、泣き腫らしたような赤いアイメイクを施した女性たちが自嘲と誇りを込めて「地雷系女子」と自称し始めました。報道各社やカルチャー誌の調査によると、2020年に流行語大賞候補にノミネートされた「ぴえん」とともに、彼女たちのスタイルは一気に全国区のトレンドへと押し上げられました。
現在において「地雷系」という言葉は、かつてのネガティブな人物評を脱し、「毒っぽさと甘さを融合させた独自の世界観」「傷つきやすさを武器に変えるファッション表現」として再定義されています。