マダニの刺咬を確認した場合、迷わず医療機関を受診してください。では、マダニ被害の病院は何科を選ぶべきでしょうか。
マダニがまだ皮膚に吸着している状態であれば、最優先で選ぶべきは「皮膚科」(夜間・休日の緊急時やすぐに受診できない場合は形成外科や外科)です。皮膚科では専用のマダニ摘出器具(ティックツイスターなど)や局所麻酔を用いた小切開により、口器を破断させることなく安全に除去できます。
マダニによる皮膚科受診の目安としては、以下の基準を参考にしてください。
・虫体が皮膚に食い込んで取れないとき(即座に皮膚科へ)
・自力で払った後、黒い破片が皮膚の中に残っているとき
・噛まれた周囲が赤く熱を持ち、硬く腫れ上がってきたとき
一方で、刺咬から数日〜数週間が経過した後に「38度以上の発熱」「全身のだるさ」「発疹」「下痢や腹痛」などの全身症状が出ている場合は、皮膚科だけでなく「一般内科」や「感染症内科」を至急受診してください。その際、問診で「〇月〇日に山林へ行き、マダニに噛まれた(またはその可能性がある)」と明確に伝えることが、的確な血液検査と迅速な治療開始につながります。