無月経でも排卵・妊娠はあり得る?生理が来ない排卵の真相と受診目安

無月経でも排卵・妊娠はあり得る?生理が来ない排卵の真相と受診目安

無月経でも排卵・妊娠はあり得る?生理が来ない排卵の真相と受診目安についての真相をご紹介します。

ネット上の情報や体験談で最も混同されやすいのが、「無月経排卵」と「無排卵月経との違い」です。両者はホルモン動態および子宮・卵巣の状態において正反対の現象と言えます。

無排卵月経とは、定期的に出血(生理のような出血)があるものの、実際には卵胞から卵子が排出されていない状態を指します。一方、いわゆる無月経排卵は、外見上の出血が全くない無月経の渦中にありながら、卵巣内部で排卵が生じている状態です。それぞれの臨床的特徴とリスクを以下の表にまとめました。

項目無月経排卵(突発的・再開初期の排卵)無排卵月経(破綻出血)正常月経周期出血の有無数ヶ月以上なし(排卵後約14日後に初出血)周期的に、または不規則に出血あり25〜38日周期で規則的にあり排卵の有無排卵あり(突発的あるいは機能回復時)排卵なし(卵胞が破裂しない)排卵あり(周期の中間期)基礎体温の推移低温期から突然高温期へ移行する二相性高温期がなく一相性のまま平坦低温期と高温期が明瞭な二相性(高低差0.3℃以上)妊娠の可能性極めて高い(排卵前後の性交で成立)そのままでは妊娠不可(治療を要する)通常通りの妊娠確率臨床現場の評価「生理がない=不妊」という誤信による望まぬ妊娠、または意図せぬ妊娠発覚の主因生理が来ていると錯覚し、不妊原因の発見が遅れやすい落とし穴視床下部・下垂体・卵巣系が正常に協調

日本産科婦人科学会の指針でも明らかなように、出血の有無だけで排卵の真偽を判断することはできません。出血があっても排卵していないケースもあれば、出血が止まっている最中に排卵が起こるケースもあるという両面のリスクを把握しておく必要があります。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。