本作を語る上で外せないのが、日本映画界の異端児・三池崇史監督による徹底的なこだわりだ。タツノコプロの国民的アニメを実写化するという、当時は無謀とも思われたプロジェクトを、圧倒的なビジュアルクオリティと熱量でねじ伏せてみせた。深田恭子演じるドロンジョの妖艶な美しさはもちろん、生瀬勝久とケンドーコバヤシが演じた三悪の再現度は、今なお「実写化の歴史における最高峰」と称賛されている。
CGと実写のアナログな質感が絶妙に融合した映像美は、現在の目で見てもチープさを感じさせない。むしろ、クリエイターたちの「本気の遊び心」が画面から溢れ出ており、今の映画にはない独特の熱気を感じさせる。