リットン調査団の芸歴と立ち位置を語るうえで外せないのが、ダウンタウンとの濃密な関係性です。リットン調査団は1986年結成であり、2026年で結成40年という驚くべきキャリアを誇ります。NSC(吉本総合芸能学院)出身ではなく、オーディションから頭角を現した叩き上げのコンビです。
年齢面で見ると、ツッコミの水野透は1960年9月生まれ(65歳)、ボケの藤原光博は1962年6月生まれ(63歳)。NSC1期生として1982年にデビューしたダウンタウン(松本人志・浜田雅功=1963年生まれ)と比べると、芸歴では後輩にあたるものの、実年齢では水野が年上、藤原が同学年という絶妙な「ねじれ関係」にあります。この世代構成が、黎明期の心斎橋筋2丁目劇場において独特のグルーヴを生み出しました。
彼らの存在感を決定づけたのが、日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』をはじめとするダウンタウンの冠番組でした。「七変化」企画や「絶対に笑ってはいけないシリーズ」、さらに「山崎vsモリマン」の審判役など、ここぞという山場で登場しては圧倒的な脱力感と狂気的なボケを放ち、松本や浜田が腹を抱えて笑い転げる姿はお笑いファンの脳裏に深く刻まれています。
同期や同時期に切磋琢磨した顔ぶれには、今田耕司、東野幸治、130R(ほんこん・板尾創路)、木村祐一らが名を連ねます。メジャーシーンのトップへ駆け上がった面々が、今なお番組内で「リットンさん」と敬意を込めて呼び、その唯一無二の不条理な笑いに敬意を払い続けている事実こそ、彼らが単なるベテラン芸人の枠に収まらない証拠です。