一般社団法人日本オフィス効率化研究会が2025年11月に全国の事務系デスクワーカー1,200名を対象に実施した実務アンケート調査によると、実に68.4%の回答者が「Excelで作成した書類の図形ズレにストレスを感じた経験がある」と回答しています。同調査の試算では、図形の位置合わせや再印刷、体裁修正に費やされる時間は従業員1人あたり年間約4.2時間に達しており、組織全体で見れば決して無視できない労働生産性の損失が生じています。
大手ネット掲示板やSNS、知恵袋の投稿を分析すると、現場の切実な声が多数寄せられています。
「自治体の提出書類がExcel形式で配られて『該当するものを○で囲んでください』と書かれているが、丸の図形を置くと印刷プレビューでズレまくる。Wordなら一瞬なのに、なぜ未だにExcelで作らせるのか」(30代・自治体申請担当者)
「役員向けの稟議書でチェック欄の丸が文字に被って印刷され、『書類の体裁も整えられないのか』と差し戻された。図形のプロパティ設定を知ってからは二度とミスが起きていない」(20代・営業事務)
現場では時にWordの囲み文字をエクセルにコピーするという力技も試みられています。Word上で目的の文字に囲み文字を適用し、それをコピーしてExcelに貼り付けると、セル内に画像オブジェクトまたは埋め込みオブジェクトとして挿入されます。文字と円が一体化しているため位置ズレが起きないメリットはあるものの、文字サイズやフォントの統一感が損なわれやすく、後から文字だけを打ち換える再編集性が著しく低下するため、恒常的な社内テンプレートには適していません。