高視聴率を誇り、深夜からゴールデン帯へと進出した『マネーの虎』だったが、2004年に突如として幕を閉じた。表向きの理由は改編に伴う番組の寿命とされたが、当時のテレビ放送業界を取り巻く劇的な変化も影響していた。
コンプライアンス意識の高まりや、あまりにも過激な経営者たちの言動に対する過敏な反響。さらに、バブル崩壊後の余波が残る中でベンチャー投資のリスクに対する世間の視線が厳しくなった時期とも重なる。番組が提示した「夢を掴むか、一蹴されるか」という極限のドラマは、時代の空気が求めるリアリティの境界線を超えすぎてしまったとも言える。