若さは無限の資産ではない。誰もが頭では理解していたはずの自明の理が、30代という年齢の境界線とともに重くのしかかる。
夜の街で「若くて可愛い」という理由だけで重宝され、高額な手当を手にしていた時期、彼女たちの多くは昼のキャリア形成を後回しにしていた。履歴書に並ぶのは、短期間のアルバイト歴や、実態の伴わない肩書ばかり。一般的な企業に応募しても、同世代が10年かけて積み上げてきた実務経験や専門スキルとの差はあまりにも大きい。
「面接で『20代は何をされていましたか』と聞かれるのが何より怖かった」と語る30代前半の女性は、現在、手取り20万円に届かない事務職で再起を図っている。しかし、かつて一晩で数十万円が動く場所にいた記憶が、日々の地道な労働を空虚に感じさせ、精神的な負荷を増幅させている。