インターネット上のレシピ情報やSNSでは、一部に誤解を招くノウハウが散見されます。食味を落とさないために、以下の3つの真実を把握しておく必要があります。
誤解1:雑穀米は洗うべきか、洗わないべきか?
検索でも頻出する「雑穀米 洗う 洗わない」の疑問ですが、国内大手メーカーの個包装パックや「洗浄済み」と記載された製品は洗う必要がありません。むしろ水洗いすることで、水溶性ビタミンや表面にコーティングされたミネラル分、アントシアニンなどのポリフェノール色素が流出してしまいます。ただし、直売所や量り売りで購入した未洗浄品や、海外産の雑穀をブレンドする場合は、目の細かい茶こしを使って軽く埃を洗い流すのが安全です。
誤解2:早炊きモードでも美味しく炊けるという誤認
「時短のために早炊きで雑穀米を炊く」という手法は、最も失敗を招く典型例です。早炊きモードは急激に加熱して沸騰させるため、硬い雑穀の表皮が破裂せず、中心部に熱と水分が届かないまま炊き上がります。その結果、白米はベチャつき、雑穀は硬い芯が残るという最悪のムラが生じます。時間の制約がある場合でも、浸水時間だけは削らずに確保することが不可欠です。
誤解3:塩をひとつまみ入れる効果の真実
「雑穀米を炊くときは塩を入れると良い」と言われますが、これは単なる味付けではありません。ごく微量(米2〜3合に対して塩ひとつまみ/約1g)の塩を加えることで、雑穀特有のわずかな渋みやぬか臭さを中和し、白米の甘みを引き立たせるマスキング効果があります。同時に、浸透圧の微細な変化により雑穀の吸水を促す作用も得られます。