日本開催となった「ONE 165」のメインアリーナ。地鳴りのような歓声の中で鳴らされたゴングは、まさに時代の転換点だった。長年にわたりK-1の頂点に君臨してきた武尊が、グローバル舞台であるONE Championshipのリングへ満を持して参戦。対するは、フライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・ギャットムー9。世界屈指のストライカー同士による対決は、序盤から息を呑む攻防の連続となった。
試合を決定づけたのは、スーパー重厚な右ローキックの連打だ。武尊の前足を狙い撃ちにする的確な打撃は、ラウンドを重ねるごとにダメージを蓄積させていった。しかし、3ラウンド。武尊が見せた怒濤のボディブローのラッシュは、スーパーレックをあわやKO寸前まで追い詰めた。リングの空気が一瞬で入れ替わった衝撃的な数秒間。判定は判定員満場一致でスーパーレックの勝利となったが、双方の命を削るような打撃戦は世界中のファンに深い爪痕を残した。